2025/07/02 17:50

現代日本人は決定的に鉄の摂取不足です。 

その対策も熱心に取り組みされることなく医療費が嵩むばかりで、鉄不足は、深刻かつ慢性的な社会問題です。
鉄不足は「貧血」という狭い枠組みだけで捉えられがちですが、実際にはエネルギー代謝、免疫、神経、内分泌、精神、全身の恒常性そのものに深刻な影響を及ぼします。

鉄不足が慢性化することで生じる症状と疾患一覧
① エネルギー代謝系の障害
② 神経・精神系の障害
③ 免疫系の障害
④ 循環器・心血管系の障害
⑤ 内分泌・ホルモン系の障害
⑥ 消化器系の障害
⑦ 皮膚・爪・毛髪の障害
⑧ 婦人科系・妊娠関連障害
⑨ その他:細胞老化と疾患リスク

✔️ 鉄不足の本質的な特徴

  • 「酸素運搬」だけでなく、
    「エネルギー代謝」「神経伝達」「免疫」「ホルモン」すべてに関与する生命金属
    → 全身症状の多発が特徴


🔥 現代日本で深刻な理由

  • 精製食品中心の食生活

  • 鋳鉄製の調理器具(鉄鍋など放っておくとサビが発生するものが効果を出せます)による調理習慣の消失

  • 鉄の恒常的な摂取不足の上に、女性は月経による恒常的な鉄損失

  • 医療ではフェリチン基準が甘く、**隠れ鉄欠乏(フェリチン20〜50)**が見過ごされやすい

  • 鉄欠乏の症状が精神科、内科、婦人科、整形などバラバラに受診され、根本原因が見逃される

✔️ 補足:フェリチンの目安

状態フェリチン基準値(ng/mL)
正常(最適)女性:80〜150、男性:100〜200
軽度欠乏50未満
中等度欠乏30未満
重度欠乏15未満(一般的な貧血診断基準)

→ 日本の健康診断ではフェリチン15以上なら「正常」扱いが多いが、これは生命維持の最低ラインであり、健康とは程遠い。


🔥 結論

鉄不足は単なる血液の問題ではなく、
全身の「生命力」そのものを根こそぎ奪う慢性疾患です。

しかも、鉄は大変吸収されにくい元素です。

一度、慢性的な鉄不足によって吸収不良に陥った小腸上皮細胞は、吸収効率の良いペプチドスープを一定期間に集中摂取することによって吸収効率の良い状態へと作り替えられていくのです。